WEB連載第13回目

ふくふくや第12回公演『ずんばらりん』

2011年(下北沢駅前劇場)

『多多』(たた)
この役を演じた事で、僕は人として大切なモノを手に入れた。

ふくふくやに初めて出演したのが2007年の『だてっこき』それから『すかしっぺ』『おろろん』『ダバダ』『長い坂のある家』と『ずんばらりん』に出演するまで5本のふくふくや作品に出演した。
その間に客演から劇団員にもなり、稽古中も私生活でもふくふくやの一員として、山野海、清水伸と笑いの絶えない日々を送っていた。

でも、苦しかった。

竹田新の書く役の持つ愛情に自分が追いつけてない。

ずっとそんな事を感じていた。

不安や恐怖や怒り、いつも何かしら悶々としたモノが胸にまとわりついていた。それらを払拭する為の日々。

多々は天使のような子。無垢で純粋で愛情深く、想像力豊かな子。人の為に涙を流し、人を許し、母さんを愛し、笑って生きている。辛い環境の中でも。

その精神を必ず感じたかった。

ふくふくやに関わって5年。追いつけていないと感じていたその精神をこの作品で必ず感じてやる。その為の5年間だったとも感じていた。

舞台上、目の前には浜谷康幸がいた。
浜谷さんの放った一言に自然と涙が溢れ出た自分がいた。その一瞬が忘れられない。

あれから8年。毎年様々な役を演じさせて頂いている。2016年には姉妹劇団となるゴツプロ!を旗揚げした。

ふくふくやで教わった大切なモノ。
多々から教えてもらった大切なモノ。
それが無ければ、今の僕はいない。

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塚原 大助DAISUKE TSUKAHARA

所属事務所ゴツプロ!PURPLE

2007年より『だてっこき』、『すかしっぺ』の2作品に客演。
以降、劇団員としてふくふくやに参加。

”ふくふくやの番頭。自身でも劇団ゴツプロ!を主宰。情に厚く涙もろい仲間思いの番長気質。真っ直ぐで熱いその目力は観る者の心を鷲掴みにする。”

出演情報
ドラマ
テレビ東京 ドラマ24
Iターン
毎週金曜日深夜0:12〜

舞台
ゴツプロ!第五回公演
『狭間の轍』
2020年1月・2月
東京・大阪・台北

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