WEB連載第3回目

ふくふくや第3回公演『てれすけ』

2001年(下北沢OFF・OFFシアター)

もう何年前になるんでしょう。今資料が手元にないので確かな事は分かりませんが
おそらく「てれすけ」を上演したのは今から17年前。私が36歳の時だったと記憶しています。まあ、元気でした。今から思えば36歳ってピチピチガールでした。
まだまだ経験不足で自分には何もなく、けれども若さゆえの恐れ知らずで自由に動き回っていたのを微かに覚えています。
当時台本にはアドリプコーナーがありまして、清水伸と二人でくだらない事しか言わない五分間がありました。
あんな事、もう出来ないよなあ、若くはないしって思いましたが、よく考えてみると今でもやっぱり同じような事をやっていました。
そうなんです。ふくふくや実は変わっていないのです。
特に私の脳が成長していないのです。相変わらずくだらない事が頭の中の9割をしめています。
あ、すみません。「てれすけ」の話でしたね。
主人公の三本木麗子には二人のモデルがいます。私の母と祖母です。
強くて弱くて我儘で脆くて、私は子供の頃、この二人に楽しい思い出もたくさん作ってもらったけど、ずいぶんと苦しめられました。
その、子供の頃から残っていた傷を、この作品によって昇華したような気がします。
私にとっての分岐点でした。
だから私にとっての三本木麗子とは
母であり、祖母であり、私自身であり、生涯の友であり。
そんな作品を作らせてくれた母や祖母に、今、あらためて感謝しています。
仲間に感謝します。お客様に感謝します。
あれから17年。
もっともっと進化した、ふくふくやを引き続きご覧いただけたら幸いです。
あ、くだらなさはずっと変わらないと思います。
なんせ、私の頭の中はくだらない事で9割占めていますから、

山野海

山野 海UMI YAMANO

ふくふくや座長

所属事務所 ホリプロ

1999年、ふくふくやを立ち上げ、以降全公演に出演。
作家“竹田新”として、ふくふくや全作品の脚本を書き下ろす。

”ガハガハと人目を憚らず大笑い。その豪快な人格は多くの人々を魅了し、笑いという幸福のエネルギーで包み込む。”

出演情報
ドラマ
金曜ナイトドラマ『セミオトコ』

テレビ朝日系列
毎週金曜23:15〜

BS時代劇『赤ひげ2』
11月1日(金)スタート!
BSプレミアム、毎週金曜20時〜

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