私が初めてふくふくやの舞台に出たのが、この演目。『ふくふくや』と言う劇団名に改名して、初めての公演でもあります。

改名前は『劇団こすぎ』と言う名前でした。
当時、山野海に「はじめまして、劇団こすぎの山野海と申します」と挨拶された記憶があります。山野海の他にも劇団員がいて、小杉さんって方が座長の老舗劇団なのかな、なんて思いました。後に「こすぎ」は「濃すぎ」から来たものだ（諸説あり）と聞かされ、劇団員も山野海1人であると知りました。

後日「次回公演に出演してもらえないか？」とオファーを頂きました。
偶然にも山野の芝居を以前にも見たことがあり、面白いおばさんだなと思っていたので「山野さんとガッツリ芝居で絡んでみたいので、いいですよ」と快諾。

数日後、山野から『ふくふくや』と言う劇団名に改名したと電話がありました。『こすぎ』で一緒にやる予定だった役者が脱走したりして縁起が良くないので、福が二つ付く縁起の良い名前に変更した（諸説あり）と…

と言う感じで、なんだかよくわかんないけど『ふくふくや』と、それに関わる私の人生がスタートしました。

んで『カントリロード』の話。

東京での暗い過去を隠し、田舎暮らしを満喫している太った女・山田まさき役を山野海。

田舎唯一の理解者の老婆を北沢洋（花組芝居）さん。

その暗い過去を暴きに来たテレビ番組のレポーター役に影山晃子（激弾BKYU）さん。

そのマネージャー役をアタクシ清水伸。

4人芝居で、1時間40分程のお芝居。

山野海とガッツリ芝居で絡むのなら、と言う事で出演した舞台。

結果

山野との絡み
「Y.Mって私のこと？」と、
山野が言って私をチラりと見る一行のみ。

おいっ！

騙された。山野に完全に騙された。

4人しか登場人物いないのに、山野との絡み一行だけって！しかも会話ゼロっ！

『カントリロード』の思い出は、騙されたと言う思い出…笑

でも、当時20代だった私は、諸先輩方にめっぽう可愛がってもらい、稽古初日から舞台本番千秋楽まで、めちゃくちゃ楽しかった。

あんなに笑った日々は無いと言うくらい楽しかった。

あれ？

今も変わらないか、ふくふくや 笑