ひょんなことから本当にひょんなことから、山野海と
かんのひとみさんとoff・offシアターで芝居をやる事になった。竹田新の戯曲処女作『ゴースト(和風)』。
私は演出を依頼され、気軽に引き受けた。しばらくしてふと思った。
演出って何するの❓それまで役者バカだった私は演出のなんたるかを本当には理解していなかった。
照明❓音響❓美術❓
何もかもわからないまま稽古がスタートした。
ひっちゃかめっちゃかだった。
ただ、本番も含め、物凄く楽しかったのだけは明確に覚えている。
あれから20年以上経つけれど、今だに私は手探りのまま、劇団員と共に楽しさを追い求め、演出という仕事に挑んでいる。