ふくふくや第19回公演『~真実なんてクソくらえ!~ウソのホント』の脚本執筆に当たり、風俗の世界を渡り歩き、壮絶な人生を生きてきた「性と愛の救世主」ジュンコさん(風俗嬢専門カウンセラー)にインタビューを敢行した。

 

≪インタビュアー:ふくふくや座付き作家・竹田新(以下・『新』)、ふくふくや劇団員・塚原大助(以下・『大助』)≫

連載企画 第3回

ジュンコ

「ホントは高級店は20歳からしか入店させないんだけど18歳だったんで、堀之内にその店があって、母親の名前を出して、〇〇の娘ですって言って入店させてもらって(笑)でも、きつかったんですよ、その店が」

「何がきつかったの?」

ジュンコ

「内容がやっぱりハードで」

「それは人数を取らされるってことではなく?」

ジュンコ

「いえ、プレイが。総額12万とかなんで」

大助

「なるほど。超高級ソープなんだ。それこそ全て奉仕して」

「そこでどのくらい働いていたの?」

ジュンコ

「10カ月くらい。ホントに肉体労働でした」

「でもお金は稼げたんでしょ?」

ジュンコ

「うん。稼げた」

「例えば12万のうち、竹田さんに入ってくるのは?」

ジュンコ

「7~8万かな」

「そこそこ入ってくるんだ」

「へぇ~。そんなハードなのを、例えば12万のうち手取りで8万入ってくるとしても一日に何人も相手できないでしょ?」

ジュンコ

「3本とかが普通」

「24万か」

ジュンコ

「多いと5本とか」

「うわ~。一回で2時間くらい?」

ジュンコ

「はい」

「変な話だけど、身体にはキツイ職業だよね」

ジュンコ

「でもいいお客さんになると、全コマ取ってくれて半分寝てていいよって言ってくれたり」

「へぇ~、ファンがいたんですね。それで、そこから次はどこに移ったの?」

ジュンコ

「その後は、もうランクを下げて。でもランクを下げるってすごい厳しいことなんですけどね。激安店、大衆店、高級店とランクがあって。激安店は大体実入り2万くらい。大衆店4~6万。高級店は8~12万円。」

「大体ソープはこの3段階で構成されてるの?」

ジュンコ

「そうです。ヘルスに関しては高級ヘルスって名前が付いているとほぼ本デリ。女の子も質もモデルさんみたいな感じだったり」

「で、身体もキツくてランクを下げて。それで、この間にクスリをやっていたと」

ジュンコ

「やってました」

「ばれなかった、ここは」

ジュンコ

「お客さんが持ってきてたからね」

「単価ってわからないけど、例えば一日一回やるとしたら、それをやっている人たちは一日いくらくらいかかるの?量にもよるのかな?」

ジュンコ

「私が最終的に仕入れて捌いてたんですけど、グラム800円で仕入れたものを4万円で売ってた」

「一般的に1グラムで何日くらいもつの?」

ジュンコ

「初めて使う人は、最初は耳かき程度なんで、それで20回分とか。でもそれも純度の問題なんで、この4万円になる中には混ぜ物も入っていて、その混ぜ物が安いもの、例えばカルキ抜きだったり、味の素混ぜたり、アンナカっていう馬を興奮させる薬を混ぜたりするんだけど、そういう混ぜ物が多く含まれていると効かないから1グラムといっても0.3グラムずつに3回に分けたり」

「純度100%なら20回分くらいですね。で話を戻しますが、大衆店に戻って・・・」

ジュンコ

「はい。大衆店に行きだした頃、2回目の結婚をしました。18歳ころです。」

「今度はどんな?」

ジュンコ

「うちの父親のポーカーゲーム仲間の経営者で韓国のママがいたんですけど、そのママの弟です。年は16違います。で、その韓国のママがジ○ブで逮捕されて、懲役あるからって経営してたお店(ゲーム屋)を弟(二番目の夫)と“一緒になって”やってくれって言われて(笑)。だから知り合って何カ月も経たないで結婚しちゃったんですよ」

「じゃ、それも愛じゃない(結婚)と」

ジュンコ

「愛じゃない」

「ほぉ~。え?なんでジュンコさん、うんて言っちゃったんですか?(笑)」

ジュンコ

「わっかんない(苦笑)嫌だったら別れればいいかってのもあるし、親がOKしないと勿論できないけど、親が『ほら、ママ困ってっから』って言うから『じゃ、はい』って(笑)。私、父親に怒られたことないんですよ。怒ると怖いこと分かってたから、怒らせちゃまずいし、お父さんが言う事に素直に従っていればいいやって思ってた。でもその男と結婚しちゃったはいいけど・・・こいつがとんでもないシ○ブ中で(苦笑)」

二人

「(爆笑)」

ジュンコ

「家の中で打ち上げ花火をやっちゃったり、ほんとヤバくて(笑)」

「何年くらい一緒だったの?」

ジュンコ

「22歳までだったから4年。起きたらここ(喉)に、日本刀が見えたこともあるんです。悪魔を出すって言って。ゴルフバッグの中に隠してあったみたいで家に日本刀があったことも知らなくて。。このまま一緒にいたら、いつかきっと殺されるなって思って。まぁそれでも(その人との間に)子供産んだんですけどね」

「そうなんだぁ…」

ジュンコ

「その後、子供産んだ後もおかしかったから。子供が産まれたその日もクスリでおかしくなって、姉さんが警察に突き出そうとしたんだけど、子供産まれたばかりなんでそれを止めて。ほんとはなんとか連れていかれれば良いと思ってたんだけど(笑)」

「でもよく別れられたね」

ジュンコ

「女作っていなくなったの」

「あ~よかったね~。向こうに執着が残っていたら絶対危なかったでしょ」

ジュンコ

「もうしょっちゅう家に女連れ込んでて。そこは私は文句を言わずにいたんで」

「へぇ~。ちょっと聞いていい?ジュンコさん今おいくつ?」

ジュンコ

「もうすぐ48になります」

「え?48?!肌つるつるだよね(笑)」

ジュンコ

「何にもストレスないんで(笑)」

「じゃあ息子さんももう・・・」

ジュンコ

「25です」

「もう普通に大人だ。で、そこから子連れでそこを出るわけでしょ?」

ジュンコ

「はい。一人になって。また風俗の仕事しなきゃいけないって思って。最初は水商売をやってたんですけど、それだけではやっていけなくて昼夜働くようになって。やっぱり体力的にキツイから、またシ○ブやるようになっちゃって・・・」

「体がキツイからか・・・」

ジュンコ

「睡眠時間2時間とかだったから。息子が小学校入った頃もまだそんな風に続けてて」

「子供はどこかに預けて?」

ジュンコ

「はい。保育所とか学童保育とか。息子が小学2年くらいの時に、仕事の効率を考えてデートクラブに登録してて、その時のお客さんに水揚げしてもらって、パブを出させてもらって、そこで3人目の旦那と出会いました」

「それはお客さんとして、そのパブに来た人?」

ジュンコ

「はい」

「今度は大丈夫だった?三回目で」

ジュンコ

「・・・」

「あれ??」

ジュンコ

「・・・」

つづく

※スタジオ入り後の稽古風景

風俗カウンセラー『性と愛の救世主』竹田淳子

プロフィール
♡1970年 北海道生まれ
♡店舗型ヘルスをはじめ様々な風俗経験を持つ
♡バツ3
♡違法薬物により4年間服役
♡出所後、水商売や風俗を経てアトラクティブクラブを設立。
性のスペシャリストとして「LOVEサポーター」と名乗りカウンセリングやコンサルティングを行っている。
♡一方で東久邇宮国際文化褒賞受賞の鳥海伯萃を師とし、日本占道協会認定鑑定師として四柱推命鑑定も行っている
♡息子1人 お嫁ちゃん1人 孫3人