ふくふくや第19回公演『~真実なんてクソくらえ!~ウソのホント』の脚本執筆に当たり、風俗の世界を渡り歩き、壮絶な人生を生きてきた「性と愛の救世主」ジュンコさん(風俗嬢専門カウンセラー)にインタビューを敢行した。

 

≪インタビュアー:ふくふくや座付き作家・竹田新(以下・『新』)、ふくふくや劇団員・塚原大助(以下・『大助』)≫

連載企画 第5回

「でもその頃は、良い悪いじゃなくてそういう引きつけちゃうエネルギーがあったんだろうね。それでどうしたの?」

ジュンコ

「みんな結局未遂ですよ。その時は心が暴力的だったからフライパン投げたりなんだかんだで追い出して」

「身を守らないといけないからね」

ジュンコ

「そしたら、上の階にオーナー家族が住んでるから、また下で暴れてるって通報され、警察の事情徴収で色々調べられて前科者だってことだけで私が悪者になって拘束されて。(警察に現場の惨状を)どう説明しても、どうせそういう人間だからって信用してもらえなくて」

「ただ前科がある人と前科のない人の、ただそれだけの違いでしょ」

大助

「そいつが襲おうとしてきたからこうなったってことを伝えても?」

ジュンコ

「不動産屋の社長と(刑務所から)出てきた女みたいな感じで社会的信用がないから。またその社長も私のことを『こいつは俺の愛人だ。この店も俺の店だ』って言いだして。お金出してるの私だったんだけど、契約書を交わしてなかったのよ」

「うわ~」

ジュンコ

「社長も当初『家賃なんか儲かってからでいいから』なんて言ってくれてたから『こんな優しいことをいってくれる人がいるんだ』て思っちゃって。(出てきたばかりだし)甘い言葉が分からなかった。私これまでいつも危機になった時にそういう救ってくれそうな人と出会っていて、いつも藁をもすがる思いでいるから、すぐ騙されちゃう」

「そういう奴って嗅覚あるからね。」

ジュンコ

「結局そのまま(私に)営業させないってことになって、この先どうしようって思ってた時にまた新たなお客さんが、川越でママを探してる店があるからって誘ってくれて。ただこの頃、子宮がんが再発して体調を崩していた時期で体調不良で休みがちになってたところ、たまたま休んだ日にブログを更新したことがきっかけで嘘をついてズル休みをしたんじゃないかと疑われ、突如解雇。」

「だってオーナーもガンのことは知っていたんでしょ?」

ジュンコ

「でも理解してくれなくて。それで再び違う店を紹介されたのが東日本大震災の前の年だったかな。ゲイバーの金庫番を紹介してもらいました。でもそこも上手くいかなくてすぐに辞めることになって、次に紹介されたのが病院の理事長の愛人がやってるクラブ(笑)しかもぼったくり(笑)その理事長がまた見た目も言動ももろヤクザみたいで。ママは一応その理事長の愛人なんだけど、いつも不在だから私がママとして店に出てたの。だけどその店はママも含めて若い子ばかりで、気分悪いからって勝手な理由でクビって言われて(苦笑)。でもいい加減そんなんじゃ、夜の仕事しかしてないけど、夜の仕事向いてないかもって思うようになっちゃって(笑)」

「なが~い間で気付いたね(笑)」

ジュンコ

「それで豆腐屋さんでバイトすることになって」

二人

「(爆笑)」

「それ『男はつらいよ』の寅さんのやり方(笑)」

ジュンコ

「そこでしばらく店長代理みたいなことを任されて(笑)」

大助

「色々出来ちゃうんだろうね」

「リーダーの気質なんだろうね。豆腐屋でも店長って(笑)」

大助

「大丈夫?その豆腐屋の社長、鍵開けて入ってきてないでしょうね?(笑)」

ジュンコ

「その時住んでたのが、例の理事が持っているマンションだったんだけど、ある日社長の300万入ったバッグが無くなる事件があって、いきなり警察が家に来て逮捕ってことになって。ちょうどその頃引っ越しで荷物の移動やらでバタバタしてたんだけど、警察曰く「私の部屋(下駄箱)からバッグが出てきた」と。当然ながらバッグから私の指紋は出てくるはずもないんだけど、下駄箱に私の指紋が付いたからそれで証拠は十分だってことで逮捕。結果そこから20日間拘束されて・・・」

「まじで?!それは前科があるからってことでしょ」

ジュンコ

「そうそう」

大助

「なんでそんなことに」

ジュンコ

「鍵を持っているのはママと私だけだから、完全にハメられた」

「で、拘束されてどうなったの?」

ジュンコ

「証拠不十分で釈放。そりゃ、社長のバックなんて見たこともないし。そんな状態だから豆腐屋もクビになって」

大助

「ん~」

ジュンコ

「やっぱり昼の仕事もダメなのかな~(苦笑)。水商売もダメだし、結局風俗に戻るしかないのかなと思い熟女デリをやることに。水商売の方も応援してくれるお客さんもいたから、2足の草鞋で働こうと。そんなにハードじゃなかったかな」

「じゃ、そこでやっと穏やかな時間がやっと流れ出し(笑)」

ジュンコ

「ただそうこうしているうちに、熟女バーが摘発されちゃって。それを機に店を辞めて、風俗嬢のカウンセリングをやりました」

「それで4年」

ジュンコ

「はい」

「ちなみに熟女バーって(年齢)上は幾つくらいまで?」

ジュンコ

「私がいたところは50くらいで、下は25くらいからでした」

「へぇ~25から熟女なんだ」

ジュンコ

「アラサーですからね」

「そういうことか。逆に60代とかって」

ジュンコ

「超熟・・・」

「超熟っていうんだ」

ジュンコ

「超熟さんになると、鶯谷とかで」

大助

「(ジュンコさん)ものすごい体力ですよね。エネルギーがすごいっていうか生命力がハンパない」

「ほんとにそういう苦労とかが全然出てないもんね」

大助

「ほんとに」

「肌つやつやだもんね。すっぴんでしょ?」

ジュンコ

「すっぴんです。シ○ブやってると肌がボロボロになるんだけどね、普通」

「(シ○ブが)体質に合ってたのかな」

ジュンコ

「あってたのかも(笑)」

「お酒とかは?」

ジュンコ

「今はやめてるけど、元々はね。シ○ブ辞めたし、タバコ辞めたし、次は酒辞めるって只今願掛け中(笑)」

「今息子は?」

ジュンコ

「配管工をしてます。もう親方になって長いんです」

「偉いね~偉いね~(涙)なんか私、壮大な大河ドラマを見終わった感じです」

大助

「ほんとそうだね~」

つづく

※スタジオ入り後の稽古風景

風俗カウンセラー『性と愛の救世主』竹田淳子

プロフィール
♡1970年 北海道生まれ
♡店舗型ヘルスをはじめ様々な風俗経験を持つ
♡バツ3
♡違法薬物により4年間服役
♡出所後、水商売や風俗を経てアトラクティブクラブを設立。
性のスペシャリストとして「LOVEサポーター」と名乗りカウンセリングやコンサルティングを行っている。
♡一方で東久邇宮国際文化褒賞受賞の鳥海伯萃を師とし、日本占道協会認定鑑定師として四柱推命鑑定も行っている
♡息子1人 お嫁ちゃん1人 孫3人